
山形県寒河江市の老舗食堂「皿谷食堂」は、創業100年を超える「太郎兵衛そば本舗」の伝統製麺技術と、山形を代表する醤油メーカー「丸十大屋(まるじゅうおおや)」の醤油を融合させたオリジナル乾麺「皿中(さらちゅう)」を、2月3日(火)より海外クラウドファンディング「Kickstarter」で国外に向けて流通を開始した。
山形が誇る食文化の担い手が独自の麺文化を海外に発信

「皿谷食堂」外観
100年を超える伝統を持つ3つの企業「丸十大屋」「太郎兵衛そば本舗」「皿谷食堂」が、山形が誇る食文化の担い手として、地域の伝統製法を活かした「そば屋のラーメン」を海外に発信。地方飲食業の海外展開モデルケースを目指す。
地方の食文化として、「ラーメン県そば王国」といわれている山形独自の麺文化と、寒河江ならではの食の伝統や想いを世界に向けて発信する。
クラウドファンディングは、アメリカ発の世界最大級のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で実施する。2月3日(火)から開始されており、プロジェクト期間は45日間を予定。
クラウドファンディングが成功することで、山形県内の飲食業だけでなく小規模事業者にも元気を与え、郷土愛を育むことに繋げる。そして、10~20代の若い世代が、山形に根を張って生きていきたいと思う場所にすることを目指すという。
山形は「ラーメン県そば王国」

皿谷一巳氏
「皿谷食堂」は1924年(大正13年)に創業し、2026年に102年を迎えるそば屋。現在は、先代の孫である皿谷一巳氏が三代目として継いでいる。また、製麺を担当する「太郎兵衛そば本舗」も、創業100年を超える老舗製麺所だ。
山形県はラーメンと醤油の消費量が日本一で、「ラーメン県そば王国」といわれる。背景には、戦前から続く独特な「そば屋のラーメン」文化がある。
この伝統を支えてきたのが、「丸十大屋」をはじめとする山形の醤油メーカー。山形の気候風土が生み出す醤油の味わいは、そば屋のラーメンに欠かせない要素になっている。
山形県の麺文化は、そば店がラーメンも提供するという珍しいスタイルから生まれた。100年前の外食は、地域の食堂が現在のファミリーレストランのように利用され、メニューは多彩。
皿谷食堂は麺類に絞ったメニューで、他店ではチャーハンやとんかつ、オムライスや牛丼などが提供されているところが今もある。
老舗3社の技術を駆使したオリジナルラーメン

kickstarterでの返礼品「皿中」
オリジナル乾麺「皿中」は、創業100年を超える「太郎兵衛そば本舗」の伝統製麺技術により製造された麺を使用。そこに、丸十大屋の醤油を用いて、「皿谷食堂」の「そば屋のラーメン」の特徴である鰹節をふんだんに使用した製法によって独自のスープを実現した。3社の技術を駆使したオリジナルラーメンになっている。
「太郎兵衛そば本舗」が厳選した小麦粉を使用した麺は、店舗同様の食感と風味を実現。スープには、山形を代表する「丸十大屋」の醤油をふんだんに使用している。「皿谷食堂」が長年培ってきた、牛と鰹節を基調とした山形伝統の味わいを追求している。常温保存が可能なため海外配送にも対応。本格的な山形寒河江の味を世界各地で再現できる。
山形の文化として根付いた伝統のラーメンが、海外で親しまれることを期待したい。
Kickstarter HP:https://www.kickstarter.com
プロジェクト名:Taste 100 Years of Yamagata Ramen Tradition in Your Own Home
期間:2月3日(火)から45日を予定
(淺野 陽介)